代表一問一答
何を考え、どのような仕事をしているのか
業務内容のこと、よくあるトラブル、心構え、地域社会との関わりについてなど、代表への一問一答をまとめました
社会保険労務士として、また企業経営者として、山本労務の考える仕事への取り組み方や、労務および企業権利に関する思いなどについてインタビューいたしました。仕事の話から、地域社会との関わりの話まで、代表 山本の一問一答です。
社会保険労務士としてではなく、
人と人としてお付き合いしたい。
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Q .社会保険労務士法人山本労務では、どんな業務を展開されていますか?
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A.まず社会保険の手続きや給与計算の代行などがあります。
こうした仕事には30名の専門の職員が当たります。いずれも経験豊富で高いスキルを持った職員で、クオリティの高いサービスを提供しています。
さらに、私どもでは労働者とのトラブルや労働組合への対応といった労働問題、残業代対策や就業規則や人事制度の整備など、企業経営にかかわる様々な問題に対して、アドバイスを行う仕事をしています。代表である私自身は、職員をマネージメントするとともに、相談やコンサルティングを通してお客様のお悩みの解決にあたっています。
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Q .お客様にはどんな企業が多いのでしょうか。
また、最近はどんな問題に対処することが多いですか? -
A.最近特に多い問題といえば、残業代などの未払い賃金の問題です。
私たちのお客様は広範です。地域的には、地元の八王子をはじめ様々な地域の方がいらっしゃいます。わざわざ遠方から弊社を指名して来られるお客様もいらっしゃいます。業種や企業規模も幅広く、一部上場企業から、社長1人だけの中小企業まで様々です。そうした企業が抱える問題も多様ですが、最近特に多い問題といえば、残業代などの未払い賃金の問題です。解決困難と思われているお客様も多いのですが、私たちはそうした問題も解決します。
23歳の時、「なんで税金が払えて、残業代が払えないのであろうか」と疑問に思いました。
その疑問を抱きながら、様々な企業の就業規則、賃金規程の作成や運用のお手伝いをし、数多くの労使トラブルを経営者の立場で解決してきました。
色々な経験をさせていただく中で、多くの経営者の皆様が悩む残業代の問題は、「残業代の予算化」ができていないからだと確信するようになったのです。
それ以降、各企業の労働時間と休日を分析し、従来の賃金の支払い方を大きく変更する事なく、また総人件費を増やさないように賃金体系を見直し残業代の問題を解決して参りました。
これが私の専門分野の一つである「残業代の予算化」という作業です。山本労務では、このように残業代対策を数多くの企業で行ってきました。残業代対策には、様々な企業の就業規則を作成し、運用してきた経験と、数多くの労働問題を企業側の立場で解決してきた経験が必要なのです。この2つを豊富に経験してきた山本労務だからこそ本質的な問題解決が可能となるのです。
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Q .お客様にアドバイスをする際には、どのような心構えでいるのでしょうか?
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A.解決してこそプロ、「教科書的なアドバイス」はしないということです。
例えば、手を痛めて病院に行ったとします。医師から「手を動かさないで!」と指示されても、日常生活の中ではそれを守るのはなかなか困難です。私たちは、手を動かしながらでも治療できる方法を模索します。決まりきった教科書的な提案ではなく、教科書に書けないノウハウによりお客様それぞれに合わせた具体的かつ実行可能な提案を行います。
そのポイントは、「経験」です。私たちには、多くのお客様からの様々な問題を解決に導いてきた豊富な経験があります。これは誰にも負けないと自負しています。だからこそ問題の本質を把握し、お客様が望む真の解決とは何かを理解して、最適なアドバイスを行うことができます。私たちはプロとして、どんな問題でも逃げずに、最後までお客様を支えます。
1人の経営者としての視点を活かしてお手伝いします。
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Q .多くの企業の相談にあたってきた中で、社長はどんな悩みがあるのでしょうか?
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A.トップが伝えたいことを明確にするお手伝いします。
社員に伝えることの優先順位やどのように伝えれば誤解無く理解してもらえるのか。1人で悩まれている経営者が多い。特に人事の分野では税理士さんの様な相談相手がいない。私はなるべく、経営者様のお話を聞くようにしています。
労働問題は対人関係の問題です。言いにくいことこそトップが言わないと、社員には伝わりません。言いにくいこともトップがしっかり伝えるべきです。
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Q .どんなことを心がけて聞いているのか。
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A.社労士というよりは、1人の経営者として、また、仲間として聞く事を大事にしています。
私も30人の社員を抱え、年間2000万以上の社会保険料を支払う経営者です。育児休暇を取得して復帰した者もいます。だから、同じ悩みを持つ1人の経営者として、社長さんの悩みを私の悩みとして共感できることが多いのです。
企業の権利を守るためにできること。
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Q .講演や執筆も精力的に行われているんですね。
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A.文章にするから「経験」になると考えています。
執筆や講演を行うことにより、仕事での経験が頭の中で整理され、「これはこういうことだったんだ」「こうすればもっとわかりやすく伝えられる」などの多くの気づきを与えてくれます。体験や経験が自分の中で血となり肉となるのです。とはいえ、もちろん執筆や講演は私の本業ではありません。本業をおろそかにせず、きちんと仕事をするからこそ、執筆や講演が行えるのです。
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Q .プライベートでは地域活動や祭りにも積極的なんですね。
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A.故郷の情景を次の世代へつなげたいです。
子供のころからお祭りが好きで、自然にお囃子を勉強するようになりました。今もお祭りで演奏します。特に毎年8月に開催される「八王子まつり」は関東有数の山車まつりで、たくさんの山車が登場。私たちのお囃子にも一段と気合が入ります。お囃子には仕事とは違う喜びややりがいがありますね。故郷を離れた友人が八王子に里帰りした時に、子供の頃と同じ祭りをやっている。自分が子供の頃に曳いた山車を自分の子供が曳いている。親子代々同じ山車を曳いている。同じ囃子を聴いている。そんな故郷である喜びを感じて欲しい。故郷の情景を次の世代へ引き継ぎたい。そう思ってやっています。
> ※多摩信用金庫発行『たまnavi ;プライベートの達人Vol.1』2012年7月10日号に取材掲載有)
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Q .最後に、企業の皆さんにメッセージを。
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A.企業権利の擁護が山本労務の使命です。
あまり取り上げられませんが、労働者に権利があるように、企業にも権利があります。特に今の日本では中小企業は弱い立場にあり、その権利を主張し、守っていくことが重要です。私たちは、そのお手伝いをします。社会保険労務士というと、依然として「書類を書く人」というイメージが強いのが現実。
しかし、私たちは企業の皆さんのパートナーとして、労働問題をはじめ企業が抱える様々な問題を数多く解決をしてきました。私たちの仕事ぶりを見て「社会保険労務士ってここまでやってくれるんだ!」「長年手つかずだった課題が解決した!」という声を多数いただいています。ぜひ、一緒に課題に向き合いましょう!